ライくん
シマはん
会議資料やプレゼン資料をイチから作るのは大変ですよね。ただ、せっかく作るのなら見やすい資料に仕上げたいものです。今回はWord・Excel・PowerPointを中心としたオフィス系ソフトをご利用の方向けに、資料作りに役立つデザインのコツを紹介します。デザインには正解がないく、いろいろ紹介しすぎるとかえって混乱してしまうこともあるので、今回は「最低限これだけ押さえれば」という観点からご紹介したいと思います。ただのコツですので”センス”がなくても大丈夫です。
シマはん
目次
フォントは游明朝とメイリオで十分
どんな資料にでも利用する割に、意外と注目されないのがフォントです。適切なフォントを選択する事で見やすい資料をつくることができます。基本的に文章で「読ませる」資料には明朝体が、表題やプレゼン資料など「見せる」資料にはゴシック体が向いています。そして、明朝体なら「游明朝」、ゴシック体なら「メイリオ」を使っておけば間違いないと思います。
英語フォントの場合、明朝体と相性が良いのは「Times New Roman」、ゴシック体と相性が良いのは「segoe UI」ですね。
游明朝とメイリオを使うと、なぜか行間が広くなってしまうことがありますが、簡単に解決できますので次の記事を参考にしてください。

デジタル資料の文字色はグレーが見やすい
資料の文字の色は普通「黒」でしょ?って思いますよね。白黒印刷する資料なら「黒」で良いですが、PowerPointでプレゼンをする時を含め、PCやスマホで見るような資料の文字色は「グレー」が良いです。グッと落ち着いた雰囲気になります。
色選択の画面で左から2列目の真ん中3つのどれかがおすすめ。
強調の赤はトーンを落として
資料の強調部分の文字色は「赤」でしょ?って思いますよね。黒と同様、赤もトーンを落として「ピンク」に近い色を使うと落ち着いた雰囲気になります。
色の選択画面で「その他の色」を選択して・・・
その後の画面で右下から左上に向かって3番目のピンクっぽい赤がおすすめ。
図形の色は中身か線かどちらか
資料の中で「四角」とか「丸」とかの図形(オートシェイプ)を使うこともありますよね。図形もデフォルトの色では使わないほうが良いです。「中身だけ」色をつけるか、「枠だけ」色をつけると見やすくなります。どうしても両方に色をつけたい場合は同じ系統の色で濃淡をつけるのがおすすめ。
色は彩度の低いものが目に優しい
文字色でも、図形の色でも、カラーを使うときには彩度が低めの色を使うと落ち着いた雰囲気になります。
色選択画面の上から3番目のこのへんの色のことです。
色が薄くて文字が見づらい場合は太文字にしてみてください。
色を多用しない
資料の種類にもよりますが、文字や図形に使う色は3色で十分に見やすいものができます。
3色とは「黒系」「強調①」「強調②」です。
私の場合は「強調①」には赤系の色を、「強調②」はその日の気分で決めることが多いです。
なお、色どうしの相性は「adobe color CC」や「HUE360」などで調べることができます。私もプレゼン資料を作るこ際にはこれらのサイトを利用して、資料の色を設定しています。
▼adobe color CC
▼HUE360
十分な余白を
一生懸命資料を作っていると、ついついアレもコレも載せたくなってしまって、気付いたら全く余白がない資料に仕上がってしまったことはありませんか?
どんな資料であっても十分に余白をとりましょう。余白を作るためには「情報を減らす」か「情報を分ける」しかありません。私の場合は基本的に「情報を減らす」ように考えます。
どうしようもない場合は「情報を分けます」。1枚の紙資料を2枚に分けるような事をします。
資料が2枚になっても、余白がない1枚よりは相手に見てもらえると思います。
文字のジャンプ率を高く
ジャンプ率とは「普通の部分」と「強調したい部分」の大きさの差のことです。例えば文字の場合、普通の文字が12ptであれば強調したい部分は16ptで太字にしたりします。やりすぎと思うくらい差をつけた方が良いです。
上の図は「大」を大きくしたところですが、これだとまだ目立たないので次のような感じが良さそうです。
大げさに大きさを変えると見栄えが良いです。
角丸四角の角Rをそろえて
資料で角が丸い四角の図形を使うことありませんか?Office系のソフト(WordとかExcelとか)の角が丸い四角はサイズを変えると角の丸み(”R”と言います)まで変わってしまうので、扱いに注意が必要です。資料の中では四角の(中身の)サイズにかかわらず、角の丸みのサイズを揃えるときれいに見えます。
角Rを調整するには、画像をクリックした時に左上に出てくる黄色い四角をドラッグして左右に動かします。
正確に同じRするのは難しいですが、見た目でだいたいそろえておけばOKです。
まとめ
9つのポイントを紹介しましたが、気に入ったものから使ってみてくださいね。
- フォントは游明朝とメイリオで十分
- デジタル資料の文字色はグレーが見やすい
- 強調の赤はトーンを落として
- 図形の色は中身か線かどちらか
- 色は彩度の低いものが目に優しい
- 色を多用しない
- 十分な余白を
- 文字のジャンプ率を高く
- 角丸四角の角Rをそろえて
ライくん