ライくん
シマはん
Excelを使った作業で行や列ごと移動させたりコピーしたりする時、どのように操作していますか?オーソドックスな方法は次のような操作ですね。
この方法だと作業によっては右クリックするのがだんだん面倒になってきます。そんな時に便利なのが「Ctrlキー」と「Shiftキー」です。この二つのキーを押しながら行や列ごと動かすことでスムーズに作業することができるようになります。
目次
まずは確認 行ごと・列ごと選択する方法
これらの作業をするためには行や列をまるごと選択しなければいけませんのでその方法を確認しておきましょう。
行を選択するときには画面左側の「1、2、3・・・」となっている部分を左クリックします。
列を選択するときは画面上部の「A、B、C・・・」となっている部分を左クリックします。
選択した行・列を何も押さずに移動させる(切り取りして貼り付け)
行を移動させるのも列を移動させるのも同じやり方なので、今回は行を移動する場合で説明します。
まずは一番単純な方法で切り取りと貼り付けを行います。この方法だと行がそのまま移動して、移動先の行に上書きされます。
操作の流れ
今回は下の図の3行目を8行目まで下に動かしましょう。
3行目をまるごと選択して(左側の「3」を左クリックします)、枠にマウスのカーソルを合わせ、十字のマークになったところで左クリックしてつかみながら下に移動させます。今回は8行目まで下に移動させましょう。
クリックを放すと3行目が切り取られて、8行目に貼り付けされました。3行目には空欄の行が残ります。
Ctrlキーの使い方(コピーして上書き)
今度は行ごと「切り取り」ではなくて「コピー」して貼り付けましょう。移動先で「Ctrlキーを押しながら左クリックを放す」ということ以外は先ほどと同じです。
操作の流れ
下の図はSTEP.3のつかみながら移動させているところです。
ここでCtrlキーを押します。すると矢印のカーソルの上に「+」マーク(コピーの意味)が表示されます。
この状態でCtrlキーを押したまま左クリックを放します。
3行目が8行目にコピーできましたね。コピーなので、3行目も元のままです。
Shiftキーの使い方(移動して挿入)
今度は行ごと移動させます。最初のように、切り取って「上書き」ではなくて、切り取って「挿入」します。移動先で「Shiftキーを押しながら左クリックを放す」ということ以外は先ほどと同じです。
操作の流れ
下の図はSTEP.3のつかみながら移動させているところです。
ここでShiftキーを押します。するとつかんでいた枠線が棒状の表示(挿入の意味)に変わります。
この状態でShiftキーを押したまま左クリックを放します。
3行目にあった「か行」を7行目に移動できました。Shiftキーを押さなかった場合は3行目に空白の行が残ってましたが、今回は空白の行はできません。もともと4行目より下にあった行が1行ずつ上にスライドしています。
CtrlキーとShiftキーを同時に使う(コピーして挿入)
最後にCtrlキーとShiftキーをいっしょに使って、行を「コピー」して「挿入」しましょう。
操作の流れ
下の図はSTEP.3のつかみながら移動させているところです。
ここでCtrlキーとShiftキーを押します。すると、矢印のカーソルに「+」が表示され、つかんでいた枠が棒状の表示になります。
この状態でCtrlキーとShiftキーを押したまま左クリックを放します。
コピーされた3行目が、5行目と6行目の間に挿入されました。「な行」は6行目から7行目にスライドしています。
まとめ
いかがでしょうか。ポイントは次の3点でした。
- 何も押さないで移動 → 切り取って上書き
- Ctrlを押して移動 → コピーして上書き
- Shiftを押して移動 → 切り取って挿入
CtrlキーとShiftキーをうまく使うと作業の効率が格段に上がりますのでぜひ覚えてください。また、複数の行・列をドラッグして選択しても今回の方法が使えるので試してみてください。